私の幸せな結婚。異能とは何か?美世は本当に異能がなかった?

漫画コミック及び小説が人気の「私の幸せな結婚」このお話は、結婚から始まるラブストーリーです。家族の中で自分だけが異質であるゆえに虐げられたヒロインが、冷酷無慈悲で有名な人物に嫁ぎます。さまざまな出来事を乗り越えて、2人の絆が少しずつ縮まっていくのですが、私はこの過程がとても好きです

今回は、このストーリーの鍵となる異能と呼ばれる能力について、色々考えながら書いてみました。

私の幸せな結婚。異能とは何か (一部ネタバレあり)

「私の幸せな結婚」では異能という言葉が何度も出てきます。分かりやすく言うと超能力みたいなものです。念力、火を起こす力、瞬間移動、透視能力など。例えば、ヒロイン・斎森美世(さいもりみよ)の嫁ぎ先である久堂家のお風呂。異能を使って沸かせるようになっています。当主の久堂清霞(くどうきよか)は火を扱う能力があり、他の人ではお風呂の扱いが難しいのです。

一部ネタバレになりますが、久堂清霞が斎森家に乗り込んだ際、着火能力で家の扉を焼いてしまった描写もありました。

また、美世の異母妹・香耶(かや)には見鬼の才があるとの描写もあります。漢字から察するに鬼や妖怪など、人間以外のものが見えたり、それらを呼び出せるなどの能力のようですね。

他にも「結界(けっかい)」、「式(しき)」といった言葉も出てきます。結界は敵から身を守るためのものでしょうね。SFやファンタジー系の漫画や小説で時々「結界を張る」という言葉が出てくるので、これは分かります。式は紙でできた人形のようですが、作品中では空を飛んでいました。敵の動向を見張ったり、その状況を主人に伝えるような存在なのかなと推測します。

個人的には、生身の人間が行動すると明らかに怪しいから、そのような存在があるのかなと解釈しました。でも紙でできた人形がたくさん空を飛んでいるという景色が現実にあったら、それはそれで怪しいですよね。

私の幸せな結婚。美世には本当に異能がなかった?(一部ネタバレあり)      

異能を持たないとされ、実家の斎森家で虐げ続けられた美世。そのため久堂家当主である清霞の妻にふさわしくないと自分を責め続けます。

そんな美世の実母は薄刃(うすば)家という家の出身です。薄刃家の血筋は異質で危険な異能を持つのでした。薄刃家の異能は、人の心に関係するものです。人の心を読む、記憶を操作する、人の夢に入り込む、人に幻覚を見せるなど。確かに危険な感じがしますね。そして薄刃家の人たちはそれを知っていたので、表立っての活躍は少ないようでした。そんな血筋の美世になぜ異能がなかったのでしょうか?

ここからは少しネタバレになります。

「私の幸せな結婚」の原作小説によると、実は美世も異能を持っていました。しかも、母方である薄刃家の血筋からくる、人心に関する能力だったのです。夢見の力と呼ばれるものでした。

マンガ作品中で美世はよく夢を見ます。母が出てくる夢であったり、幼いころの苦しかった記憶がよみがえった夢です。どちらかといえば悪夢が多い感じがします。悪夢を見るのも「夢見の力」に関係しているようです。でも美世は自分の力を知りません。なぜかと言うと、薄刃家の血筋である母が、美世の異能を封印したからなのでした。

先ほども書いたように、薄刃家の異能は、人の心に関係する異質で危険なもの。それを恐れた母は美世の能力を封印したのですね。

美世の父は、美世のことについて異能を持たない娘であると認識しています。つまり美世の母は、夫にも悟られないように異能を封印したことになります。

個人的には、人の心に関するという異能を封印するのは、物理的にも精神的にも大変なことなのではと推測します。封印の方法は分かりませんが、それを直接行ったのが美世の母だとしたら、それがきっかけで心身ともに消耗し、早く亡くなったのではという勝手な妄想までしてしまいました。実際のところは分かりませんが。

漫画コミックでも、今後そのあたりのことも描かれるのではと期待しています。

私の幸せな結婚。あらすじと感想

「私の幸せな結婚」は、異能を持つ血筋の家の娘であるにも関わらず、異能を持たずに生まれた斎森美世が主人公です。

実の母が早くに亡くなり、父が再婚。新しい母との間に生まれた異母妹・香耶は異能を早くに開花させたため、美世は継母や異母妹から虐げられ、使用人以下の扱いを受けるのです。

唯一の味方だった、幼なじみの幸次も香耶と結婚することが決まりました。そして美世も嫁ぐことになるのですが、その嫁ぎ先とは斎森家よりも格上の久堂家。しかも当主は、冷酷無慈悲な人物として有名な久堂清霞だったのです。

美世は、何も期待をすることなく、ほとんど身一つで久堂家に向かいました。しかしこれが美世の新たな人生の始まりになるのです。

同名小説が原作で、現在も連載中のこの漫画。読んですぐに疑問を感じました。時代背景はいつ頃なんだろうということです。明治もしくは大正時代っぽい背景なんですけど、「異能」という言葉が気になります。もしかしてここは日本ではない架空の国?それとも近未来の日本?など勝手に妄想してしまいました。

でもキャッチフレーズが、「和風シンデレラストーリー」とのことなので、やはりちょっと昔の日本が舞台で、ファンタジー要素も混じったお話なのだと思い、読み進めていきました。

それにしても美世が虐げられる様子はかわいそうの一言。

異母妹の香耶もひどいけど、それに輪をかけてひどいのが継母。美世の父の昔の恋人で、政略結婚で結ばれた美世の実の母が亡くなった後結婚し、香耶を生んだのですが、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いということわざがぴったり合う感じです。先に妻となっていた美世の実母を憎んでいて、そのため美世のこともうとんじていたようですが、結局自分も結婚できたのだからいいんじゃないかと思うのですが、彼女としてはそうもいかなかったようですね。

そしてこの継母、実の娘である香耶に対しても毒親ぶりを見せるシーンがあります。なので香耶もちょっとかわいそうかなと思うのですが、やっぱり美世への言動をみると許せないですね。

まとめ

異能という特別な能力を持たないために虐げられたヒロインの結婚から始まるこのお話。今回はあらすじメインではなく、異能とは何かについてストーリーから分かったことと、個人的推測を色々書いてみました。自分の推測が正しいか間違っているかどうかを知りたいのと、単純に今後が楽しみという2つの理由があるので、コミックス3巻が出たらぜひ読もうと思います。

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