「そんな家族なら捨てちゃえば」メンヘラな登場人物はだれ?どんなお話?私の考察

「そんな家族なら捨てちゃえば」という作品をご存知ですか?もしご存知ない方でも、

我が家には妻が決めたルールがある

というフレーズは見たことがあるのではないでしょうか?

夫と妻と娘。どこにでもいそうな家族だけど、複雑な現実を生きています。
そんな家族の物語です。

「そんな家族なら捨てちゃえば」ってどんな話?

「そんな家族なら捨てちゃえば」の主人公は篠谷令太郎(しのやれいたろう)
妻の和美(かずみ)と一人娘の一花(いちか)との3人家族。

だが篠谷家には、妻の和美が決めた「ルール」が存在した。

透明なセロハンのテープ
廊下に貼られたその線を越えてはいけない
食事はいっしょにはとらない
「ただいま」「いってきます」といった挨拶はしない
ドアの音を立ててはいけない
洗面所 風呂は使っていいけれど
トイレは使ってはいけない

つまり、令太郎は3人家族でありながら実際は1人ぼっちだった。
娘に話しかけても無視される。
そして、妻の和美は令太郎がルールを破ると暴力をふるう。

ある日令太郎は、電車待ちのホームで動悸で倒れそうになる。
偶然居合わせた女性・さやこが助けてくれた。
体調が戻った令太郎は、なぜかさやこに家庭内のルールを打ち明けた。
するとさやこは、DVを疑う発言をする。

令太郎はさやこに打ち明けたことを後悔した。

一方、娘の一花は不登校中だった。
ある日一花が久しぶりに登校すると、自分の席に見知らぬ男子生徒が座っていた。
転校生の倉敷光(くらしきひかる)だった。

意外にも、一花と光は打ち解けあう。

ある日の夜遅く、令太郎と和美がファミレスで話し合いをすることになった。
それを知った一花と光は、こっそり後をつけて2人の話を聞く。
そこで令太郎から衝撃的な一言が発せられた。


「そんな家族なら捨てちゃえば」和美はメンヘラだと思ったけれど

「そんな家族なら捨てちゃえば」は、和美が妊娠したところから始まります。
幸せそうな2人でした。

それもつかの間、一花が生まれて家族が増えたものの、はたから見たら奇妙なルールも生まれました。

そして和美は、冒頭の幸せそうな姿とは裏腹な精神状態でした。
自宅に貼られたセロハンテープの境界線を踏むと、怒りだし、暴力をふるう和美。
どうしてこんなメンヘラキャラに?と不思議でした。

でも読み進めているうちに、「和美はただのメンヘラキャラじゃない」というのが分かってきます。

そのせいか、この漫画は読んでいてすごくドキドキする作品です。

「そんな家族なら捨てちゃえば」令太郎とさやこの方が…

「そんな家族なら捨てちゃえば」では、和美の行動が目立ちます。でも私は正直言って令太郎とさやこの2人の方に違和感を覚えます。特にさやこ。

何というか、令太郎と出会ったのも偶然ではなく、さやこが意図したものではと考えています。

なぜなら、何度も2人が出会うから。偶然にしてはできすぎなんです。

和美と令太郎の関係を決定的に裂こうとしているのでは?とまで考えてしまいます。
私の誤解ならいいのですが。

もしそれが事実なら、一花と光にも大きな影響を及ぼすことになるのです。


「そんな家族なら捨てちゃえば」考察(ネタバレ含む)

「そんな家族なら捨てちゃえば」は、2022年7月24日現在もWebサイト「コミックトレイル」で連載中です。

2022年7月14日には、単行本4巻が発売されました。

ちなみに最新話(第31話)には、令太郎は出てきていません。
一花が窃盗未遂事件を起こし、そのことで和美が担任教師・荻野と面談していました。

そして一花は、光と会っていました。
何だか荻野も不穏な行動をとっているようです。

「この話、まともな大人が誰も出てこないな」と思いました。

唯一まともな大人(って言っていいのかな?)は、和美であるようにすら思えます。

このまま行ったら、子どもである一花と光がそれぞれ家族を捨てて、2人で新たな家族をつくるような気がします。と言っても2人とも中学生なので結婚にはまだ早いです。でも、この2人が成長して家族を再生するというストーリーの方が、篠谷家再生より納得できるし、私にとっては現実的です。

自分が親の立場になったことがないせいか、一花と光に感情移入しながら読んだ作品でした。


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