数学と料理。一見つながらなさそうで深くつながっている。そんな世界観を見られるのが、小林有吾先生作の漫画「フェルマーの料理」です。
「数学の道でこの世の真理を見出すような人間に、僕はなれない…」数学者を志し、数学オリンピックを目指すも挫折した数学少年・岳。奨学金は打ち切られ、学食のバイトで学費を稼ぐ無為な日々の中、突然訪れた一人の天才シェフとの出会い。「数学」が「料理」と交わる時、未知のグルメ世界への幕が上がる――!!
フェルマーの料理作品紹介ページより引用
2023年10月20日からは、ドラマもスタートするこの作品。この記事で詳しく紹介していきますね。
「フェルマーの料理」あらすじ紹介
物語は一人の少年が夢を諦めた事から始まります・・・。優れた数学者として活躍する事を夢見ていた少年。でもこの道で世の真理を見出す事の出来る偉人になる事は出来ないと悟り、数学者への思いや、数学オリンピックを目指す夢を諦めました。
彼の名前は、北田岳(きただ・がく)私立ヴェルス学園の生徒でした。しかし、数学オリンピックへの道を途中であきらめたことから、特待生の身分を奪われました。
それから岳は、学食賄いのバイトで学費を稼ぐ日々を過ごし、無為に生きていました。
そんな中で突然訪れた一人の天才シェフ・朝倉海(あさくら・かい)
彼は史上最年少で一ツ星レストラン「K」の若き天才オーナーシェフだったのです。
数学者を目指していた岳が作った、賄いのナポリタン。それを食べた海は岳を料理の道へと導く事になります。
天才シェフである海が、岳を料理に導いたということは…
岳のナポリタンが相当おいしかったってこと?
なんだろう、テンション上がる‼
数学と料理。その出逢いは未知の味を引き出していくのでしょうか?
「フェルマーの料理」 ドラマキャスト紹介
「フェルマーの料理」は、2023年10月20日からTBS系の「金曜ドラマ(22時放映)」で放送とされます。
主演は、高橋文哉さんと志尊淳さん。お2人とも、TBSドラマでは初主演です。
主人公の1人、北田岳を演じるのは高橋文哉さん。A-PLUSに所属し、仮面ライダーゼロワンでは主人公の飛電或人を演じていました。実は高橋さん、高校時代に調理師免許を取得されています。劇中では、本格的な調理シーンを披露されると話題を呼んでいます。
そしてもう1人の主人公、朝倉海を演じるのは志尊淳さん。ワタナベエンターテインメントの若手男性俳優集団、D-BOYS&D2のメンバーです。
烈車戦隊トッキュウジャーでライトことトッキュウ1号を演じたほかにも、明るい役どころが多い、笑顔の似合う俳優さんです。
2023年9月29日まで放送された、NHK連続テレビ小説「らんまん」にて槇野(井上)竹雄役では大人気を博しました。国民的俳優として、着々と活躍されています。
竹雄役良かったなあ。朝ドラ好きな私としては、「らんまん」は大好きな作品になりました。
作品内では都内にある二つ星レストラン「K」のシェフとして登場します。史上最年少で星を獲得した若き天才シェフとして、岳を導いてく重要な役割を果たしていきます。
他にも、小芝風花さんや板垣李光人さん、 久保田紗友さん、そして及川光博さん、仲村トオルさんなど魅力的なキャストさんが勢ぞろいです。
個人的には、高橋光臣さん出演というのが気になりますね。そして、ミッチーがあの人の役をやるって聞いたときは、ちょっと意外に思いました。雰囲気違うような?私だけ?
脚本を手がけるのは渡辺雄介さん。アニメ、「青の祓魔師 京都不浄王篇」や「NieR:Automata Ver1.1a」の脚本を書かれた方です。どんな世界観になるのか、楽しみですね。
先日公開された、予告映像をシェアします。
·.* ┈┈┈
『#フェルマーの料理』
第1話SPOTを公開┈┈┈ *.·
新キャストの本編映像が
たっぷり加わった新SPOT(30秒ver.)を公開!✨️. . pic.twitter.com/xMjjHN8VoM
— 金ドラ『フェルマーの料理』【公式】 (@Fermat_tbs) September 25, 2023
「フェルマーの料理」高橋文哉は調理師免許保持者!!
主人公の北田岳を演じる高橋文哉さんは、なんとリアル調理師免許保持者。料理シーンでは、ご自身で調理をしているなど本格的なシーンを演じてくれてるでしょう。
今回、彼が演じる事になる岳は、自分の未来を棄ててしまった人物として描かれていきます。そんな彼が、どんな形で再生していくのかと、心の成長を合わせての高橋さんの演技に注目していきたいですね。
「フェルマーの料理」志尊淳は、今までの役柄と違うテイスト?
志尊淳さんは今回、天才シェフの朝倉海を演じます。海役は、「トッキュウジャー」でのライト、「らんまん」での竹雄など、今まで演じた役とはちょっと違うテイストのように感じました(これも私だけ?)
クールな一面、厳しい一面、時に道を示してくれる頼りがいのある兄貴的な一面。原作の中では料理に関して優秀でありながら、時折に未熟な人間性を見せてしまう一面などもあります。
志尊さん演じる海は、どんな形で成長していくのかな?。
岳と海、高橋さんと志尊さん。彼らの成長&栄え渡る演技が見どころともなります。
「フェルマーの料理」の感想
料理漫画としては異色となる今作。数学と料理が関係あるのかと感じる読者もいることでしょう。ですが、「フェルマーの料理」の中では、数学と料理は表裏一体とされています。
担当編集者からは本作は料理と数学を斬新な切り口に描いている作品であり、作者の小林先生に持つ熱量のある作画と表現力を活かし、胸を打つドラマ性を描く構成力で数学と料理のミックスを為し得ていると評価されています。
また本作の第1話に登場するナポリタンは数学的に正しいナポリタンとして描かれ、単行本第1巻では詳しいレシピが掲載されてもいます。
これ書いているうちに、ナポリタン食べたくなってきた
この料理を実際に調理し、インスタグラムやX(Twitter)などのSNSで再現した読者の方もいて、美味しいとの評価を得て反響を呼んでもいます。
数学的に正しい調理温度でパスタをカリッとしならせ、具材の歯ごたえを持ち、麺を非常に柔らかくして作るなど数学の仕掛けのあるレシピとなっている所が、この作品の魅力ともなっています。
また作中の主人公である岳が夢破れ、海によって新しい希望を得ていく友情も見どころでもあり、料理を通して描かれていく心の再生も見どころとなっています。
「フェルマーの料理」の打ち切り説はなぜ?
今も月刊少年マガジンで連載されているフェルマーの料理ですが、まことしやかな打ち切り説が流れる事があります。
その背景として考えられるのは、「連載が途切れてしまうこと」のようです。
しかし、フェルマーの料理は、2023年9月現在も不定期連載中です。
不定期連載の背景は、作者の小林有吾先生が、ビックコミックスピリッツにて、サッカー漫画「アオアシ」を連載中であることも関わっており、彼のスケジュールに併せての連載となっている事が原因かもしれません。
人気作品ゆえに、連載中断や打ち切りなどを危惧する言葉も多々ありますが、作者である小林先生のモチベーションを崩さないように、作品展開を見守る事が大切なのかも知れませんね。
漫画の連載となれば、簡単にホイホイと描けるモノでもなく、作者のモチベーションが重要ともなります。まして週刊連載ともなれば、その維持にも苦労するのは明白。その上での作品が、「フェルマーの料理」
まだまだ続いてほしいので、小林先生が身体を壊さないようにと、見守っていきたいですね。
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