「しょせん他人事ですから」は誹謗中傷と炎上の話?くるみママは被害者か加害者か?動産執行とは?

今回紹介する作品は、「しょせん他人事ですから とある弁護士の本音の仕事」です。
SNSの広告で目にした方も多いでしょう。私もSNS広告がきっかけで知りました。

そしてこの作品で、SNSやネットの怖さを改めて思い知らされました。

「しょせん他人事ですから とある弁護士の本音の仕事」はどんなお話?

「しょせん他人事ですから とある弁護士の本音の仕事」の作者は3名います。原作の左藤真通さん、作画の富士屋カツヒトさん、監修の清水洋平さん(法律事務所アルシエン)です。

ネットトラブルに詳しい、だけど変わり者の弁護士・保田理(やすだおさむ)が、ネット炎上やSNSトラブルなどの相談を受け、法的手法で解決するお話です。

 

「しょせん他人事ですから」は誹謗中傷と炎上から始まった

「しょせん他人事ですから」の初回は、主婦ブロガー・桐原こずえのブログが炎上したことから始まります。

何の前触れもなくSNSで誹謗中傷され、それを機にブログは炎上…では収まらず、電話番号までさらされてしまいました。

悩んだこずえは、無料法律相談へ向かいます。そこで出会ったのが弁護士の保田理でした。

保田に相談しようと思うも、こずえは気持ちが整理できておらず涙をこぼします。
それを見た保田はひとこと。

桐原さん…
泣いてないでちゃんと説明してください
無料相談は時間が短いので勿体ないです
改めて相談すると料金もかかりますし安くないし
僕はセラピストでも何でもないので
簡潔にかつ具体的にお願いします

いや、これはめっちゃフェイントでした。桐原さん…の流れで言ったら、なぐさめやいたわりの言葉が出てくると思ったら、めっちゃ正論。

でもこれ、私が言われたらキレるかもしれません。理由は説明できないけど

そして改めて相談が始まります。

保田はこずえに、こずえ自身はどうしたいのかを尋ねます。
それが分からないこずえに、保田は2つのルートを説明しました。

書き込みやサイトを消したい「削除申請」
書き込んだ相手を特定したい「情報開示請求」

即座に削除申請を選んだこずえですが、情報開示請求についても考えている様子。
しかし、金銭的にも心身にも負担が大きいのでおススメできないと言われます。

一晩考えたこずえは、再度保田に連絡し「情報開示請求」を依頼しました。


「しょせん他人事ですから」くるみちゃんママこと木下さんの書き込み

情報開示の結果、誹謗中傷の書き込み元が判明しました。

何とこずえの同じマンションに住む「くるみちゃんママ」こと、木下さんの家だったのです。

ママ友って怖っ。くるみちゃんママがスマホに向かって一心不乱に書き込むしている表情がめちゃめちゃ怖かった。ママ友同士で噂話しているときの100倍は怖かった。

書き込み元が分かったこずえに、3つの選択肢が示されました。

内容証明郵便→まずは和解をめざす
民事裁判→名誉毀損とプライバシー侵害で訴える。
刑事告訴→かなり時間がかかるケース

いろいろ考えた末、内容証明郵便を選ぶこずえ。しかし、今までの生活には戻れないなと複雑な気持ちになるのでした。

そして書き込みをした木下さんは、内容証明郵便が届いたことで焦りを隠せず。
書面で回答するも、とうていこずえが納得いくものではありません。
和解はしますが…。


「所詮他人事ですから」誹謗中傷の結末は強制執行?動産執行とは?

ネット上の誹謗中傷であらそっている主婦2人。和解はしたものの、被害者(原告)桐原こずえは納得していません。

そこで保田はこずえにある提案をします。

1週間後、突然木下家にいかつい男性が乗り込んできました。
その人は、「執行官」、行われたのは「動産執行」でした。

動産執行って何?初めて聞くこの言葉に、別の意味で恐怖を覚えました。そして執行官が怖い。現実の執行官や動産執行もこんな感じなのかなと思いました。

動産執行とは

執行官によって行われる生活必需品を除く資産を強制的に差し押さえること
基本的に現金・貴金属が回収対象となる

だそうです。

実はこのとき、木下家には旦那さんが在宅していました。そして初めて、ことの顛末を知ったのです。

妻がネット上で誹謗中傷をして訴えられていること、賠償金未払いであることetc.
呆然とする夫、焦る妻。

 

結局夫が和解金を支払うことでいったん解決。

しかし、夫は妻のことを許すことができず離婚。と思いきや…。

木下さんの旦那さんがいい人でよかった。妻のしたことをしっかり怒って、その上で向き合ったのってすごいことだと思います。今度こそ、反省するといいなあ

桐原家も木下家も、完全には戻らないかもしれない。でもこれからどうなるかが気になるところです。

それにしてもネットの炎上や誹謗中傷って何がきっかけで起こるか分かりませんね。
私もこうやってブログを書いているので、いつもどこかでヒヤヒヤしています。
ネットとは平和な付き合いを続けていきたいなあと思いました。


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