「派遣社員あすみの家計簿」にイライラ?あらすじと感想。原作小説の作者はあのドラマも書いていた

「派遣社員あすみの家計簿」という漫画を読みました。
しっかりした派遣社員さんの家計記録?と思ったら、初回で予想が大外れしました。

主人公のあすみが寿退社したその日、同棲中の婚約者が突然姿を消したのです。
そしてあすみの通帳残高は、まさかの3桁。

さて、あすみは、この大ピンチをどうやって切り抜けるのでしょうか?

「派遣社員あすみの家計簿」はイライラする話?あらすじと感想

「派遣社員あすみの家計簿」は、青木祐子さん作・雨野さやかさん画による作品です。

主人公は28歳のOL、藤本あすみ(ふじもとあすみ)
大手繊維メーカーに勤めていたけれど、交際相手との婚約を機に退社した。
…と思ったら、婚約者は突然姿を消した。
しかも、経歴は全てうそ。
飲食店のオーナー社長と言っていたが、実際はただのフリーターだったのだ。

2人で住んでいたマンションの家賃、光熱費、彼のスマホ代、すべてあすみの口座から引き落とされていた。しかし会社を辞めた今、あすみには収入がない。あすみの口座残高は428円だった。

ひええええええ、これ結構怖い話。婚約者がいきなり姿を消したよりも、気が付けば銀行残高が428円っていう方が何となく現実にありそうで怖い!!

なぜこんな状況になったのか?実はあすみも結構散財(?)していたから。

同棲を始めたときに、彼には靴・自分にはバッグを買い、レストランで高いワインを頼んでいた。彼が姿を消したとき、一度は親に相談の手紙を書いた(途中で破って捨てたけど)その時に、700円のレターセットと6万円の万年筆を買っていた。

退職金も、引っ越し時に色々使って残っていない。

定期預金や保険もなし。

これ、結構どころじゃないな。かなり散財してない?一番突っ込みたいのは6万円の万年筆!!。平常時ならいいけれど、仕事辞めたならそこは値段考えようよ。

困ったあすみは、親友の仁子に相談する。
仁子は厳しいが、現実的なアドバイスをたくさんくれた。
その中には、家計簿をつけることやクレジットカードを折ることも入っていた。
しかし、あすみはなかなか踏み切れない。その上さらなる出費を重ねてしまう。

  • スーパーにお米を買いに行くためだけに通販でスニーカーを買おうとしたり(途中でやめたけど)、
  • ハローワークに行った帰りにカフェに入ったり、
  • そのあといい香りにつられてパン屋さんでスコーン買ったり。

…ごめんなさい。私もこのあたりで、あすみにイライラしてしまいました。
あすみ、現実感なさすぎる。

でもなぜか、イライラしつつもあすみのことを見守りたくなるのです。
急に収入が途切れることって、私にもあるかもしれない。
そんなとき私は、きちんと仁子的なアドバイスに従って行動できるかな。
もしかしたら、あすみみたいに現実を見ないことをやっちゃうかもしれない。

そういった点で考えさせられました。

だからかな?この漫画のレビューも、あすみにイライラするという意見と応援したいという意見、両方ありました。

めちゃめちゃ節約できる人の家計簿の付け方を教えてもらえる的な漫画だと思ったら、金銭感覚のおかしい主人公で、のっけからイライラしました 手紙書くのにボールペンいるからモンブランを買うとかズレすぎてる読み進めたらおもしろいのかもだけど、あたしは最初の方でギブです

めちゃコミックレビューより

籍を入れるまではせめて仕事辞めなくても良かったのに。お金が無い状態でマスカラ、スコーン、カップ麺等言ってる甘ちゃんな主人公にイライラするも、少しずつ前向きに節約に取り組もうとしている姿勢が見えてきて可愛らしくもあります。
続きが楽しみではありますが、70Pは高いなぁ(˘・_・˘)

めちゃコミックレビューより

あすみさんにははげまされます。
ニコさんにも。
お金がない時は袋ラーメンにもやしを入れて自分のどんぶりで洗い物までしなきゃいけないんだ。
これは、お金の事だけじゃなく、人生の全てにおいて言えること!頑張らなきゃって思える作品。

めちゃコミックレビューより

ちなみにあすみは、スコーンを食べたあと我に返り、家計簿をつけ始めます。
まだクレジットカードを折ってないけれど、その点も注目したいです。


「派遣社員あすみの家計簿」八城と豊加、りくやとは?

「派遣社員あすみの家計簿」には、八城、豊加、りくやという3人の男性が登場します。

最初に出てくるのは、理空也(りくや)
あすみの元から突然姿を消した、元婚約者です。
彼との別れがきっかけで、あすみはお金のことや働くことに向き合います。
別れたまま出てこないのかなあと思っていましたが、途中何度か再登場するようです。
いったいなぜだ?

次に出てくるのが、八城(やしろ)です。
日雇いバイトや派遣社員として働きはじめたあすみが、合コンで出会った人。
商社マンと名乗っていましたが、実は契約社員でした。
そんな八城からアプローチされるあすみですが、じつは理空也への思いを
断ち切れないでいたのでした。

3人目が豊加(ゆたか)
理空也と別れたあとに付き合い始めた、あすみの恋人のようですね(八城は?)
大手企業の正社員にこだわっているタイプ。
いい人だといいんだけれど、作品紹介を見ると雲行きは怪しそう。


「派遣社員あすみの家計簿」原作小説の作者はあのドラマも書いていた

「派遣社員あすみの家計簿」は、原作小説があります。作者のお名前は青木祐子さん。

青木祐子さんの代表作は、「これは経費で落ちません!  ~経理部の森若さん~」シリーズです。

「これは経費で落ちません!」は、2019年夏に「NHKドラマ10」枠でドラマ化されました。主役の森若さんを演じたのは、多部未華子さんです。他にも、ジャニーズWESTの重岡大毅や、伊藤沙莉さん、桐山漣さんなど人気俳優さんが出演されていました。

2022年7月4日現在「派遣社員あすみの家計簿」はドラマ化されていませんが、もしドラマ化されたらあすみは誰が演じるのかな?それを考えるのも面白いですね。


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