ナースのチカラ~私たちにできること訪問看護物語~第2話あらすじ

「ナースのチカラ~私たちにできること訪問看護物語」は、月間フォアミセスで大人気連載中の漫画です。タイトルどおり訪問看護師さんたちのストーリーです。

先月こちらで、第1話のネタバレと感想記事を書きました。

ナースのチカラ~私たちにできること訪問看護物語~ネタバレと感想

第1話と第2話の主人公は、50歳の栗田幸代(くりたさちよ)さんです。

専業主婦であり義母の介護を1人で行っていた幸代さんは、毎週家庭訪問してくれた看護師の持田(もちだ)さんに憧れて看護師を目指します。その時彼女は47歳。娘と同年代のクラスメートとともに勉強や実習に明け暮れる3年間を過ごし、50歳で看護師国家試験に合格しました。

晴れて看護師免許を手にした幸代さんが面接に行ったのは、持田さんが勤める訪問看護ステーション。

ここまでが第1話です。

第2話では、予想外の展開が待っていました。今回は第2話のあらすじとネタバレを紹介します。

「ナースのチカラ」第2話のあらすじ

栗田幸代は50歳で念願の看護師免許を取得する。義母の介護でお世話になって以降、憧れの存在である持田と同じ職場で働きたいと考え、訪問看護ステーションでの面接に臨む。

しかし、ステーションの所長である看護師長から「訪問看護師になりたいという志望動機が弱い」と指摘されてしまう。持田への憧れや義母の介護経験での思いを語るが、やはり決定打にはならない様子。どうしても訪問看護師になりたい、在宅の仕事をしたいという強い思いがなければ無理と告げる。
予想外の展開にショックを受ける幸代。そこで看護師長は、幸代に1ヶ月間総合病院で働くことをすすめた。

訪問看護師として働くはずの幸代だったが、思いがけず総合病院の病棟看護師として働くことになった。

病棟で幸代を指導するのはベテラン看護師の増岡(ますおか)

とにかく厳しい。自分の母親と同年代の幸代に対しても厳しい態度・きつい言動で指導してきた。
心が折れそうになる幸代だが、それでも頑張り続けて見えてきたものは?

「ナースのチカラ」幸代と持田以外の第2話主な登場人物

看護師長

持田が勤める訪問看護ステーションの所長。新人看護師を育てることの大変さを正直に幸代に告げ、幸代に1か月間の病棟勤務を打診する。訪問看護師と病棟看護師が協力することの大切さをよく知る人物

増岡

病棟勤務になった幸代の指導看護師。ベテランであり幸代にも厳しく接する。患者には優しく真摯に対応し、評判がよい。持田のことをよく思っていない。

「ナースのチカラ」第2話のネタバレ

栗田幸代の病棟勤務が始まった。ベテラン看護師・増岡の厳しい指導が続き、1か月どころか1週間もつだろうかと思い始めてきた幸代。その上自分は50歳の新人看護師。休憩中も居場所がない。

そんな中でも、「なぜ訪問看護がよいのか?」を幸代は必死で考える。

ある日、病棟に持田がやってきた。退院する患者についての打ち合わせだった。

そっかー大変ねー。でも病棟研修をすることで在宅のメリットとデメリットが分かると思うの。まず第一に患者さんが違うからそこ気をつけて見てみて

と、持田は幸代にアドバイスした

その後幸代は、患者との会話の中で「在宅の良さは日常があること」だと気づく。

場面は変わって訪問看護ステーション。持田が師長に幸代の状況を伝える。持田は「幸代さんは病棟ナースタイプではないのに、なせ病棟に?」と質問する。師長はこう答えた。

「あの年齢なら一度訪問看護師になったら病棟を経験することはもうないでしょう?多分 ここがだめならクリニックか介護施設で終えるでしょうね」

「病棟の大変さや苦しみを知らないとナース同士が助け合うことは無理よ。病棟ナースと手を組まなきゃ在宅だってうまくいかない」

幸代の研修は続く。明日退院する患者のシャワー浴をしていた幸代は汗びっしょりだった。増岡は、納得がいかない様子だ。

せっかく病棟に来てるのに、なんで術式やドレナージ管理や呼吸器の勉強しないの?在宅には必要ないわけ?

ケアやってるとね患者さん喜ぶのよ。そりゃそうよね。でもナースは命に直結する。こういうデータみたり投薬管理だって大事なのよ。命に直結するのよ!!あなたそれ分かってるの!?

幸代は何も言い返せなかった。ケアは大事だけど、もっと大事なのは命を守ること。そんな大事なことを幸代は忘れていた。

ある日、女性のがん患者が発熱してしまう。増岡に申し送ると、増岡はすぐに彼女のところに向かった。発熱の原因は手術の傷の縫合不全だった。

その兆候を見ていたのに見逃していた幸代。ケアに気を取られて大事なことを見落としていたのだ。幸代は家で落ち込みつつも、病棟ナースの観察眼の鋭さに感心していた。幸い彼女は再手術をして無事だった。安堵する幸代に、増岡は「ナースは日々勉強」と伝えた。

長い長い1ヶ月の研修が終わった。

訪問看護ステーションに戻った幸代は「病棟ナースの大変さと凄さが分かった」、「在宅は患者の生活をサポートできることだ」と両方のよさを報告する。その上で改めて訪問看護師として在宅で働きたいと話した。そしてもう1つの答え。

あと在宅を選んだのは…長く続けられると思ったからです。私が

笑いをこらえる師長と持田。こうして幸代は、晴れて訪問看護師としてデビューすることになった。そしてなんと、今度は増岡が訪問看護ステーションに研修にやってきたのだった。

「ナースのチカラ」第2話まとめ

  • 50歳で看護師となった幸代。訪問看護ステーションでの面接にのぞむが志望動機の弱さを指摘される
  • 幸代は看護師長から、1ヶ月の病棟勤務を打診された
  • 厳しい指導者・増岡のもとで懸命に働く幸代
  • 病棟勤務で幸代は、看護師の一番大事なことは患者の命を守ることだと再認識する
  • 病棟と在宅、両方を知った幸代は改めて訪問看護の道を選ぶ

「ナースのチカラ第2話」感想

幸代さんを指導した増岡さんの厳しさに、読んでいて震え上がりそうになりました。でもそれは、患者さんの命を守るため。読み進めていくうちにそれを痛感しました。

そして厳しい指導を乗り越えた上、病棟と在宅の違い、訪問看護師になりたい理由を明確にできた幸代さん。人生経験と病棟経験を通じて、きっといい訪問看護師さんになるんだろうなあと期待しています。

実は幸代さんと同年代の私。ひそかに応援しているところです。

私は、「登場人物が努力して成長していくストーリー」がとても好きなので、同じシチュエーションが好きな人にはおすすめのお話です。

現在も連載中の「ナースのチカラ」介護や看護の実情を知るきっかけになる漫画だと思います。
介護や看護の仕事に興味のある方、ぜひ一度読んでみてください。

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