朝ドラ女優清原果耶さん主演、透明なゆりかご原作1巻ネタバレ(1)

朝ドラ女優清原果耶さん主演のドラマ、透明なゆりかごは少女漫画が原作だった。漫画の正式名称は? 原作者とストーリー概要紹介

現在、朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」にヒロインとして出演されている清原果耶さん。彼女は2018年に放映された「透明なゆりかご」にも主演しています。このドラマは、漫画「透明なゆりかご」が原作となっており、今年5月に再放送されています。

漫画「透明なゆりかご」正式名称は、「透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記」です。漫画雑誌、「kiss PULS」と「ハツキス」にそれぞれ連載されていました。作者は沖田×華(おきたばっか)さん。高校の准看護学科3年生の時に、産婦人科医院でアルバイトをした自身の経験がもとになっています。中絶、妊婦健診を1度も受けない飛び込み出産、望まない妊娠、性的虐待、不妊治療、出産時の母体死亡など重いテーマも多いですが、命について考えさせられるストーリーです。

今回の記事は、漫画第1巻のネタバレその1です。

朝ドラ女優清原果耶さん主演ドラマ透明なゆりかご。原作漫画第1話「命のかけら」ネタバレ

1997年の夏、×華は産婦人科病院でアルバイトをしていました。高校3年生の×華は、准看護学科に通っていましたが、まだ准看護師の資格はありません。なので、注射などの医療行為は行えず、綿球づくりや産婦さんへの授乳の連絡などの雑用などが主な仕事です。そして、ナースキャップではなく三角巾でした。他の学校の実習生と一緒に作業する時もありましたが、基本的にはいつも1人です。

ある日×華は、院長先生から分娩室に呼ばれます。そこでは人工妊娠中絶が行われようとしていました。先生は×華にこう言います「90年代の日本の死亡率の本当の第1位はアウス(人工妊娠中絶)だから」

個人的には、この先生のセリフがすごく印象に残っています。中絶で失われる命がそんなにあるんだと。

ライトを処置する方に向けたり、機械のボタンを押すなどの手伝いをしつつそこにいた×華。この部屋だけ時間が止まっていると感じていました。

この後、×華のもう1つの仕事が始まります。それは、「命だったカケラを集めること」でした。中絶手術によって取り出された、「命だったカケラ」を容器に入れて保存し、記録して業者に渡すのです。

淡々と仕事をする×華ですが、この世に出ておめでとうって言ってもらえない子がこんなにもいるんだと思い知らされます。だから×華は、こっそり「その子たち」にお別れをしていました。かなりヘビーな経験ですね。

そして別の日、×華は陣痛中の妊婦さんに付き添うことになりました。妊婦さんとともに分娩室に移動した×華。毎日中絶手術が行われている場所で、新しい命が生まれるのだと感じます。痛みで気が立っている妊婦さんにモノを投げつけられたり、先輩看護師さんにどやしつけられたりと大変な現場。ぼうぜんとしる×華ですが、無事に赤ちゃんが生まれ、分娩室に「ハッピーバースデー」の曲が流れると感動で泣いてしまうのでした。

そして産婦人科病院が、消える命と生まれる命が交差する場所だと実感するのです。

その後またいつも通りの日々が戻ってきます。生まれてこなかった赤ちゃんに外の世界を見せながら、×華は「またこの世界に戻ってきたら今度はずっとここにいられますように」(原作のセリフより抜粋)と願うのでした。

輝く命と透明な命、その重さはどちらも同じだと思う×華です。

朝ドラ女優清原果耶さん主演ドラマ透明なゆりかご。原作漫画第2話「野良妊婦」ネタバレ

×華が産婦人科のバイトを始めて1週間。新生児のお世話が楽しくなってきた様子です。ある日、保険証や母子手帳もない、かけこみ出産の妊婦さんの分娩がありました。この妊婦・田中さんは糖尿病があり、それが原因でお産が長引いていました。

無事生まれたものの赤ちゃんの泣き声は小さいものでした。だけど体重は5100グラム。この子は新生児糖尿病だったのです。

その上産後すぐの田中さんが点滴台を押しながら「電話をかけたい」と廊下を歩いていたのです。しかも×華が他の人を呼んでいる間に田中さんは姿を消しました。

産後すぐに歩き回るのも驚きですが、姿を消したことにもびっくりですよね。

連絡先も全部でたらめ。連絡をとるすべはありませんでした。

その上赤ちゃんは血糖値が低くてぐったりしています。それを目の当たりにした×華は、初めて新生児のお世話に恐怖を感じました。

翌日。病院内で田中さんと赤ちゃんの父親らしき男性がもめ事を起こしています。田中さんとこの人は不倫関係にあったのでした。不倫の末の出産だったんですね。個人的にはこの男性に腹が立ちました。

×華は、赤ちゃんを田中さんの病室に連れてきました。赤ちゃんを抱っこした田中さんは、何度も何度も赤ちゃんに謝りました。

そして赤ちゃんをお風呂に入れる田中さん。男性との不倫のことを×華に打ち明けていました。そしてこういいます。「もうこの子がいるだけで丸もうけ。頑張るぞ」(原作のセリフより抜粋)

健太くんと名付けられた赤ちゃんと田中さんは数日後無事退院。しかしその後2人が病院にくることはありませんでした。

何と健太くんが亡くなったのです。添い寝中に窒息したと新聞に出ていました。看護師さんは虐待を疑っていました。でも×華は信じられません。健太くんは愛情に包まれてなくなったと思いたかったという×華でした。

朝ドラ女優清原果耶さん主演ドラマ透明なゆりかご。原作漫画3話「保育器の子」ネタバレ

ある日×華が勤める病院の裏口に、紙袋に入った赤ちゃんが捨てられていました。幸い生きており、この病院で治療されることになりました。保育器に入った小さな女の子。

×華だけでなく、他の看護師さんたちもこの子たちをかわいがり、「静ちゃん(しずちゃん)」と名付けてお世話をしました。

とてもおとなしく手がかからない静ちゃん。どうしてこの子を捨てたんだろうと×華は思います。そして、母親が現れなければ私が育てたいとまで考えるようになりました。

やがて保育器を卒業した静ちゃん。そんな中、静ちゃんの母親とその家族がやってきました。実は母親は女子高生だったのです。

彼女は妊娠していることを誰にも言えず、1人で静ちゃんを生んで捨てたのです。その話をを聞いて母親を殴りたくなるくらい怒りに震える×華。それでも気持ちを抑えて、静ちゃんを家族に引き合わせます。

母親にも見せますが、「やめて!!見せないでよ!!(原作のセリフ抜粋)」と拒否。それを見てさらに怒りに震える×華。

その後ご両親は毎日のように静ちゃんに会いに来ますが、母親は一度も病院を訪れませんでした。

そして退院。静ちゃんは養子縁組で母親の妹として育てられることになりました。

それでもあきらめきれない×華は、静ちゃんの家に行くことに。すごい行動力だな×華は。

一言言ってやらないと気が済まないと思っていましたが、静ちゃんと母親が住む家は隣町にあり、自転車でもかなり時間がかかる距離でした。そこで×華は思いました。「生んですぐこの距離を移動したなんて大変だったんだろうな」と。

そして、どんなにひどい母親でも自分でも意識していない「見えない愛情」を持っているのではと思い始めました。結局×華は誰にも会わずに帰ります。最後の最後に、彼女は子供の命を残したかったのではないかと思い涙した×華でした。

まとめ

漫画「透明なゆりかご」第1巻前半1話から3話までのネタバレでした。中絶と出産・飛び込み妊婦・若年出産と、どの話も心にずっしりきました。後半(第4話~第7話)でも様々なストーリーがあります。妊娠出産経験がない私ですが、この漫画を通じて命を授かるこ朝ドラ女優清原果耶さん主演透明なゆりかご原作1巻ネタバレ(1)とは嬉しいことだけではなく、時に苦しみ悲しみがあること、1人1人違った背景があることを痛感しました。何度も読みたい漫画だなと思います。

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