銀の匙・漫画あらすじ紹介。第123話~最終話が描かれた第15巻

銀の匙という漫画は、私が大好きな作品です。この漫画の作者は荒川弘さんという女性です。週刊少年サンデーに2011年から2019年まで連載されていました。北海道に実在する農業高校をモデルとして描かれました。また荒川さん自身がその農業高校出身なので、実際の体験もストーリーにちりばめられています。

主人公&最終巻までのあらすじ紹介

主人公は、北海道・大蝦夷農業高校に入学した八軒勇吾。

農家とは無関係、札幌のサラリーマン家庭の次男の八軒。札幌市の新札幌中学で勉強していましたが、成績が伸び悩み、父親との関係も悪化。心が疲れてしまっていました。担任の白石先生が紹介してくれたのが、この大蝦夷農業高校・通称エゾノーです。八軒は家を離れたいという理由だけでエゾノーに入りました。同級生はほぼ全員農家出身。みんな何らかの夢がありました。

そんな八軒でしたが、畜産実習や酪農家へのアルバイト、馬術部入部などさまざまな経験の中で成長を重ねていきます。その中には、世話をした豚が食肉として戻ってくる(そしてそれを食べる)・クラスメートである駒場一郎の実家離農に立ち会うなどの重い出来事もありました。

はじめての経験を積み重ねた続けた八軒は、やがて学生起業という道に進み、馬術部の大川先輩を社長に、「(株)GINSAJI」を立ち上げます。

そして高3の冬、八軒は1年の時から好きだったクラスメートの御影アキと無事恋人同士になれたのですが、大川社長の命により大蝦夷畜産大学を受験することになったのでした。最終巻の15巻では、八軒の大学受験と高校卒業、大学入学後が描かれます。では、あらすじ紹介です。

銀の匙123話&124話のあらすじ

123話あらすじ

大川社長の命令で大蝦夷畜産大学を受験することとなった八軒。年末年始は札幌の実家に帰ります。そこでトラウマの原因である父親と正面から向かい合います。「父さんのこと、正直苦手なんだよ」
その上で、自分の会社に出資をしてくれる父と事業について腹を割って話すことができました。

私も親との関係性が微妙なので、腹を割って話せた八軒がうらやましかったです。

124話あらすじ

センター試験を控え、彼女であるアキとも連絡を取らず一心不乱に勉強する八軒。そして迎えたセンター試験当日。全力を尽くして試験に臨みます。

その後始まる三学期は、卒業認定試験が終われば家庭学習期間。ほとんど学校には来なくてもよくなります。担任の桜木先生から

「これから受験組で出席日数が足りてる者は、なんなら明日から休んで受験勉強に集中してもかまわない」

銀の匙15巻39ページより

とのお言葉もあり、八軒たち受験組は学校を休むことに。

八軒やクラスメートの相川が休むことで畜産実習の人手が足りなくなり、手伝うのは彼女のアキという落ちでした。彼女って働き手なの??これはアキも疑問だらけだったようです。

銀の匙第125話&126話のあらすじ

125話あらすじ

一面の大雪シーンから始まります。道路もなく、バスは来ない、来ても激込み。しかし学校は休校にならず、それどころか卒業試験が通常通り行われていました。何という理不尽。八軒は初めてトップの座から陥落するのでした。


その日つかの間の息抜きデートの八軒とアキ。桜木先生に夕食に誘われます。場所は屋台村。社会学習ということで、おいしいものをたくさん食べて、地元のお店の情報をたっぷり聞けた。そんな有意義な時間の終わり、何と八軒、冬道を運転していた車にはねられてしまうのでした。どうなる八軒!!大丈夫です。生きてます。

126話あらすじ

右足骨折で全治1か月というけがの中、ついに大蝦夷畜産大学の一般受験当日を迎えた八軒。

父親の車に乗り、クラスメートの常盤が押してくれたが車いすで入試会場へ。それにしてもサングラス姿の八軒父は怖いです。受験生から色々間違えられてましたが、仕方がないと思います。だって怖いもの。八軒が試験を受けている間、鶏農家である常盤の家でご飯を食べる八軒父。卵かけごはん、アイヌネギのしょうゆ漬けなど美味を楽しんでいるようです(見た目では分からないけど)

試験終了後、八軒を迎えにきた父のスーツはなぜか血に染まっていました。個人的にはサングラス姿が怖すぎたので、血に染まったスーツくらいでは驚きませんでした。

銀の匙第127話&128話のあらすじ

127話あらすじ

ついにエゾノーの卒業式。しんみり涙かと思いきや、全員歓喜のおたけび。当番実習をはじめとする重労働からの解放に大喜びです。

実際の農業高校の卒業式もこんな感じなんでしょうかね?それとも涙涙なのかな?興味しんしんです。

みんなそれぞれ進路が決まり一段落。そんな中、八軒父がとんでもない発言を。「お前と御影さん、結婚はまだ早いと思うぞ」え?いつの間にそんな展開になってたっけ?と思いきや、これは常盤のデマ。そういえば常盤は、1年生の時からデマを流しまくってた人物でした。

デマに激怒するアキの父も、八軒父に負けず劣らず怖いです。そんな2人の初対面はそれはもう、恐ろしい画面でした。

128話あらすじ

大蝦夷畜産大学一般入試合格発表当日。なぜか豚の着ぐるみを着て大学にやってきた八軒。これも大川社長命令。合格発表はテレビや新聞がやってくるので、(株)GINSAJIの宣伝になるからと着せられたものでした。

本当に無茶ぶりが好きですね、大川社長。

着ぐるみのせいで大学内に入れずの八軒ですが、大川社長の電話で自分が合格したと分かります。その日のテレビと新聞総なめというオマケつき。一緒に受けた相川は残念ながら不合格…と思いきや、その数日後追加合格の知らせが。

そんな八軒にアキの父から合格祝い。自分を認めてくれたのかと涙する八軒ですが、中身は牛用GPS。八軒をとことん監視するらしいアキの父でした。娘溺愛っぷりと八軒の敵視っぷりが怖いけど、アキの父のことはなんだか憎めません。むしろかわいく感じるのは私だけでしょうか?

銀の匙第129話&130話のあらすじ

129話あらすじ

大蝦夷畜産大学入学式当日です。推薦入学のアキ、一般入学の八軒、そして相川。

3人をはじめとするた新入生たちのもとには、サークルの勧誘が集まります。さすが畜大ということで、馬関係・牛関係・豚関係のサークルもよりどりみどり。もちろん八軒も勧誘されますが…。

名前を名乗った途端、先輩たちが一斉に八軒から離れます。「豚の着ぐるみ」「学生起業したエゾノー出身」、だけならまだしも、「学生結婚」「愛のない政略結婚」などなど事実と嘘が混じって八軒の評判はすでに大学内に広まっていたのです。いったいどうやって伝わったんですかね、この噂。結局八軒がどこのサークルに入ったのかは不明のままです。個人的には見てみたかったです。

この話の最後に、チーズ工房を作るのが夢のクラスメート、吉野がフランスに旅立つシーンがありました。空港で駒場に似た人を見かけましたが、本人だったのでしょうか?

130話あらすじ


時は流れ、舞台は4年後。駒場家の双子ちゃんたちが大きくなって御影牧場にやってきました。相変わらず見分けがつきません。牧場内では道産子の上に横たわっている大川社長の姿がありました。馬を乗りこなせたら安く譲ってもらえるということで、乗り手になるための練習中でした。

さすが元馬術部部長ですね。そして道産子の世話は、アキの祖父にお願いすることになりました。はじける笑顔のおじいちゃん。引退したはずなのに、また一段と元気になったようですね。

御影家の、いや開墾時代の生き証人である、アキのひいおばあちゃんが亡くなっていたのにはちょっとしんみり。でもきっと、天国から見守ってくれてますよね。

そしてエゾノー同窓生集合。結婚して2児の父になる常盤、フランスから彼氏連れで帰ってきた吉野、馬術部で練習に打ち込むアキ。あれ?誰か足りなくありません??みんながアキに聞きます。「八軒どこ?」何とスマホがつながらない場所に出張中。さていったい八軒はどこへ???。

銀の匙最終話のあらすじ

最終話あらすじ


オールバックにスーツ&眼鏡の八軒登場。つながらないスマホを手に金色の大地に立つ八軒。何とそこはロシア。まっすぐな一本道で途方に暮れる八軒を出迎えたのは駒場でした。

「迷子になりようがないのに、遭難しそうになったよ!!」

銀の匙15巻172ページより

ここはロシアのアムール地方。駒場は八軒を面白いビジネスに誘ったのでした。

衝撃なのは、駒場がロシア語しゃべっているシーン。八軒の義姉、アレクサンドラさんに教わっていたのです。駒場はロシアで「自分の牧場を持つ」という夢をかなえようとしていました。子どもたちに野球を教えていたはずの駒場。

場面一転、八軒がバッターボックスに立ってます。ピッチャー駒場、目がマジです。そして八軒に、ロシアで豚を飼おうと持ち掛けるのでした。採算はとれないけど、八軒と組んだら面白いと思ったからという駒場。

うん、確かにね。八軒は何だかんだで色々なものを築き上げてきたし、何よりも人の夢を否定しない人間だから、きっと面白いと思います。この勝負どうなったのかなあ?

場面は変わりエゾノー。起業したいと考えている生徒にアドバイスするのは桜木先生。

かつての教え子、八軒のさまざまなエピソードを語り始めます。

「興味があるなら話そうか、色々な種を播いていった男の話」

銀の匙15巻198ページより

という桜木先生の言葉で、銀の匙は無事全話終了しました。

銀の匙・漫画あらすじと個人的な感想

最後はエゾノーでのシーンだったため、ロシア出張に行った後の八軒は描かれていません。アキとの結婚についてもアキと結婚にも言及されていませんが、これは読者の想像におまかせしますといったところなのでしょうか?。(オマケページでプロポーズしてますけどね)

八軒アキ?それとも御影勇吾?この点も興味津々です。

最終15巻を久しぶりに読んでみましたが、農業のことを知らなかった私も漫画で学ぶことができました。そして、いつ見てもおいしい食材&料理が出てきて、飯テロ状態。また、この漫画では乗馬のルールを知ることができました。そんなこんなで楽しく読めた銀の匙という漫画のあらすじを紹介いたしました。

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