おわるうございますは、月刊フォアミセスに掲載されている人気漫画です。
葬儀社が舞台のこの漫画。
1年前に母が亡くなったことがきっかけで、私はこの漫画をときどき読むようになりました。
以前こちらのブログでも詳しく紹介しています。
おわるうございます 漫画ネタバレ この言葉の意味は？静岡の方言？
この漫画の主人公、宮内芽衣（みやうちめい）は小さな葬儀会社「叶葬祭」に勤める葬祭コーディネーターです。
就活にことごとく失敗した結果、不本意ながらも葬儀社で働き始めた芽衣。
勤め始めの頃は、遺族に感情移入しすぎたり、遺族以上に泣いたりと失敗ばかりでした。
しかし今回久しぶりに読んでみたら後輩も出来て少しずつ成長している様子。
…と思いきや、葬家の事情に立ち入りすぎたり、後輩の方がしっかりしていたりと基本は変わっていないようです。
さて、今回の芽衣のお仕事はいかに？
「おわるうございます 葬儀社人情物語」 ネタバレ フォアミセス2021年12月号41話「最期の願い」
今回芽衣が担当する葬家様は時ケ谷家（ときがやけ）
故人様の名前は時ケ谷小枝子（ときがやさえこ）大腸の手術を受け、退院を待つばかりだったが、心臓発作で急逝してしまった。
小枝子は夫と2人暮らし。ひとり息子とその妻は神戸に住んでおり別居だったが、関係は良好だった。
夫の能活（よしかつ）は、社交的で友人と旅行に行くことも多い人であり、亭主関白だった。
小枝子自身は完璧な専業主婦で、夫とは正反対、どちらかと言えば内向的な人物だった。
通夜の日。弔問客は多かったが、小枝子の弟で主治医でもあった音羽完治（おとわかんじ）以外に小枝子本人の知り合いらしい人物はいなかった。
そこに、3名の女性が弔問にやってきた。
実は小枝子は15年以上保護猫のボランティア活動をしていたのだ。
事情があって家で猫を飼えなかったが、預かり先の一軒家に足しげく通い世話をしていたという。
そのことを家族は誰も知らなかった。
通夜の後、能活は「以前小枝子に『猫を飼ってもよいか』とたずねられた」と話した。
しかし能活は夫は猫が嫌いだったので、反対した。
もしもそのとき理由を聞いたら、小枝子は話してくれただろうかと顔を曇らせる。
能活は仕事が忙しく、妻である小枝子はいつも1人で家にいたのだ。
50年連れ添った妻のことを何も知らなかったと落ち込む能活。
50年間連れ添った。
つまり金婚式を迎えたご夫婦だったんですね。
夫婦って、お互いのことを分かっているようで分かっていない部分がたくさんあります。
私たち夫婦には子供がいません。
だから夫婦2人でいる時間が比較的長いのですが、それでも夫の全部を分かっているかと
問われたら、正直自信がありません。
そして何も知らなかったという寂しさを感じたと思います。
（感想終わり）
そのとき、嫁の麻子があることを思い出す。
小枝子は嫁ぐときに母親からもらった着物を大事に大事にしていたのだ。
皆で話し合い、着物を棺に入れようと決まった。
たんすの引き出しを開ける能活だが、そこは空っぽ。
その引き出しは下着スペースであり、別の引き出しを開けると着物はすぐに見つかった。
しかし能活は不審がる。
数日間入院するだけのはずだったのに、なぜ下着が空なのか？
理由を考える家族。
事実を話したのは、弟であり主治医の完治。
実は小枝子は末期のすい臓がんだったのだ。
小枝子が余命宣告を受けたのは1年前。
そのとき小枝子は、このことは夫や息子に秘密にしてほしいと頼んだ。
それは夫の能活を思う深い愛情からだった。
夫はとても明るく太陽みたいに笑う人。
しかし本当は臆病なところもある。
もし妻の余命を知ったらもう笑顔ではいられないだろう。
そんな夫は見たくない。
夫には最後まで笑っていてほしい。
小枝子は最期まで自分の愛情と信念を貫き通したのだ。
そんな妻の愛情を知り号泣する能活。
翌日の葬儀で小枝子は美しい着物を装い荼毘に付された。
おとなしくて控えめで 家庭という狭いコミュニティーに行き家族に生涯を捧げた故人さま…決して社交的ではなかったけど ご自分が育んだものへの愛情は深く ゆらぎのない信念を持っていた
おわるうございます第41話「最期の願い」
この奥様の生き方がすばらしいと思いました。
私も自分なりに、夫や父、母、姉のことを大切に思っています。
しかしこのように家族に身を捧げられるだろうか？もし自分が夫より先に余命宣告を受けたら、ここまで夫を気づかえるだろうか？と考えさせられました。
妻として、人間としての強さや信念がまだまだ足りないと思いました。
今後も修業が必要なようです。
「おわるうございます」 漫画コミックは現在何巻まで出ている？
「おわるうございます」の漫画コミックは、現在第9巻まで出ています。
1巻2巻は単行本があり、3巻以降は電子書籍のみです。
そして、11月16日に最新第10巻が配信されることが決まっています。
詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
このお話は1話完結なので、最新刊から読んでもOKです。
もし、気になる人は第1巻から読んでみてはいかがでしょうか？
主人公が仕事で成長していくストーリーが好きな方、冠婚葬祭について興味関心のある方にはおすすめの漫画です。
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