「さよならブラック企業 働く人の最後の砦」の主人公と第1話紹介

「さよならブラック企業 働く人の最後の砦」
この作品のテーマは、ずばり「退職代行」です。

ここ数年でよく聞かれるようになったこの言葉。
それだけ今は、「会社を辞める」ことが自分だけではできない、難しいことになってきているのですね。

何気なく手に取った漫画ですが、一気に引き込まれたので、ここでシェアします。

「さよならブラック企業 働く人の最後の砦」とは?

「さよならブラック企業 働く人の最後の砦」は、外本ケンセイ先生著、小澤亜季子先生監修による退職代行のお話です。

小澤亜季子先生は弁護士さんで、2019年にはSB新書で退職代行の著書を出版されています。

ブラック企業で働いていた主人公が、1人の弁護士と出会い「辞めたい、けれど辞められない」と苦しむ人々に向き合っていくストーリーです。


さよならブラック企業 主人公

「さよならブラック企業」の主人公は、水城リコ(ミズキリコ)25歳。
大手不動産会社の電話営業代理店、「コールドリーマー」の契約社員です。

リコには小さいころから、ゲームや映画の最後を見たくないという「逃げ癖」がありました。

どうやら昔は漫画家になりたかった様子。
でも今は、コールセンターの仕事を最後までやり遂げようとおもっています。

「さよならブラック企業」1話紹介

月曜日は嫌いだ。
水城リコは、自分のくせ毛を直しながらそう思う。

それでもいつも通り出社する。
契約社員として勤めるコールセンターでは、優秀な社員は優遇され、使えない社員は嘲笑される。

リコも使えない社員の1人。しかしそのことで上司に恫喝されるのはリコ本人ではない。
直属の上司、青島だ。

それでも青島は、いつも優しくリコを励ます。
しかしそんな青島が、突然退職してしまった。

そのため上司は今まで以上に厳しくなる。徹底的な教育という名目で…。

数か月後、リコは朝早い電車に乗っていた。
休日出勤が続いていたが、リコは耐え続けていた。
しかし涙が止まらない。

ある女性がリコにハンカチを差し出し、一緒に朝食を食べようと誘った。
それが、弁護士・不知火基子(シラヌイモトコ)との出会いだった。

その出会いが、リコの運命を変えていくことになる。


「さよならブラック企業」感想

とにかく怖かったというのが感想です。
何が怖いって、リコの勤める会社そのものが怖かった。

社長の、日焼けしているのか顔色が悪いのか分からない顔(すみません)
朝礼での異様な雰囲気
社長が青島さんに恫喝しているシーン(多分暴力もあるだろう)
前日まで笑顔だった青島さんが、突然辞めるところ(作品中では「飛んだ」と表現されている)

社員が飛んだのにまったく動揺しない社長

そしてこのセリフ

君達も辞めようだなんて思わない様に…
この会社でやっていけないならどこ行っても通用しないよ?
これは君達の為だから!

これって、案外どこの会社でも使われているような気がしています。

私自身、仕事のストレスで体を壊して辞めた過去があるので、リコに感情移入して読んでしまいました。急に涙が出てきて止まらなくなることも経験あります。

でも「この職場でダメだったら、他のところでも務まらない」と思っていました。
まあ、実際は他の所でなんとかなったんですけどね。

不知火弁護士と出会ったリコが今後どうなっていくのか、気になるところです。
そして、不知火さん自身にも謎がいろいろありそうなので、そこも注意して見ていこうと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました