おわるうございます 漫画ネタバレ この言葉の意味は?静岡の方言?

「おわるうございます」というタイトルの漫画をご存知ですか?

正式名称は、「おわるうございます~葬儀社人情物語」です。

タイトル通り、葬儀社が舞台のヒューマンドラマです。

そしてこの「おわるうございます」という言葉は、静岡の方言だという話を聞きました。

今回は、漫画のネタバレと方言の秘密について書いてみます。

なお、この漫画のコミック最新刊が11月16日に電子書籍で配信されます。
そちらのお知らせについては、
おわるうございます 葬儀社人情物語ネタバレ。漫画コミックは今何巻?
をご覧ください。

最新話のネタバレは、おわるうございます 葬儀社人情物語ネタバレ コミック10巻配信中
をご覧ください。

「おわるうございます」漫画のネタバレ

主人公の宮内芽衣(みやうちめい)は23歳。有限会社・叶葬祭(かのうそうさい)で働き始めて8ヶ月になる。

その他の登場人物は以下のとおり。

・物静かで温厚な社長
・優しい先輩社員の椿(つばき)
・勤続20年の大ベテラン松本(まつもと)
・芽衣の教育係でとても厳しい美浜月子(みはまつきこ)

少し仕事に慣れたが、最初は大変だった。葬祭コーディネーターの仕事は仏事や宗派、言葉遣いや身だしなみ、通夜や葬儀の進行やスケジュールと覚えることが山ほどある。

そして、人が亡くなるのに日時は関係ない。そのため職場はシフト制勤務で決まった休みはない。通夜は夕方から始まり、仕事は深夜にまで及ぶ。もちろん長期の旅行にも行けない。気がつけば友人とも疎遠になり、芽衣はため息ばかりついていた。

そんな芽衣は、初めてご遺体を見たとき一瞬凍り付いてしまい、手を合わせることを忘れてしまった。もちろん美浜に叱られる。

私たちは葬儀屋 いちいちご遺体に驚いてたら仕事になんないのよ

気がめいる業務はまだある。葬儀社は24時間体制。そのため夜間受付の電話当番が1ヶ月交代で回ってくる。電話当番は人が亡くなった現場には向かわない。しかし、いつ電話がかかるか分からないので、緊張のあまり一睡もできない。

ある日、叶葬祭に1本の電話がかかってきた。息子を亡くした母親からの電話だった。親が子を見送る逆縁。

故人は交通事故で亡くなった若い男性。喪主は母親だが、女手ひとつで育てたひとり息子が突然亡くなり、泣き崩れていた。思わず涙ぐむ芽衣に美浜の厳しい視線が注がれる。美浜は、なぜ仕事に感情を入れてはいけないのか答えられない芽衣を冷たく突き放す。仕事の辛さを実感する芽衣。

そして葬儀の日。憔悴しきった喪主を心配する芽衣に美浜は

息子の後でも追いそう?大丈夫 不慮の事故でもない限り人はそう簡単には死ねないわ

と告げる。

この言葉に冷たさを感じる芽衣は、明日辞表を出そうと決めた。

しかし、葬儀の途中、喪主が行方不明になる。どこを探してもいない。何と屋上にいたのだ。息子の後を追うのではと思い、芽衣は必死に止める。気が付けば号泣しながら喪主と向き合っていた。

無事に葬儀は終わったが、またも芽衣は美浜に叱責される

いい?葬儀の涙は遺族の悲しみを浄化させ生きる気力をもたらすほどの力のあるもの 

我々がメソメソしてたら遺族は泣けないのよ

仕事に感情を入れてはいけない理由がようやくわかった。そして社長から、実は美浜も幼い息子を亡くした悲しい逆縁を経験したことを知らされる。美浜の真意、そしてこの仕事の意義を初めて実感し、少しだけこの仕事が好きになった芽衣だった。

「おわるうございます」この言葉の意味は?静岡の方言なの?

この漫画のタイトルでもある「おわるうございます」という言葉。作品中では、人が亡くなった知らせに対して、叶葬祭従業員が最初にかける言葉として使われています。

「お悪いことでございました」「ご愁傷様です」という意味です。

実はこの言葉、昔から静岡県の焼津・藤枝地域で使われている言葉なのです。そして作者の小塚敦子先生は静岡県焼津市に住んでいます。それでこの言葉がタイトルになったのかな?と推測しました。

ちなみにこの作品は、静岡市に本社があるあいネットグループの葬儀社、「あいネット藤枝」さん監修です。

私はこの作品を読んで初めてこの言葉を知りました。静岡県の方言というより、もっと地域限定のようですね。やはり一般的には、「ご愁傷様です」が多いのかな?

でも読み進めていくうちに、この「おわるうございます」に不思議な温かさを感じました。

「おわるうございます」 まとめ

  • 漫画「おわるうございます」は、新人葬祭コーディネーター・宮内芽衣が主人公
  • 厳しい教育係・美浜月子の指導を受け、失敗しつつもこの仕事の意味を理解していくストーリー
  • 「おわるうございます」とは、静岡県の焼津・藤枝市で使われている言葉
  • 「お悪いことでございました」、「ご愁傷様です」という意味である

この漫画は1話完結で、さまざまな故人様やご遺族様のストーリーが描かれます。老々介護や孤独死についても触れられています。また、最近よく耳にする「直葬」についても描かれていました。
(※ネタバレしますと、実際は直葬ではなく一般葬が行われています)

実を言うと、私は昨年母を亡くしました。そこで、私を含め家族は葬儀社さんに大変お世話になりました。とてもよくしてもらったのです。芽衣ちゃんみたいに一緒に遺族と一緒に泣く人はいませんでしたが(笑)

それもあって、この作品には思い入れがあります。読むたびに、主人公の芽衣ちゃんにはハラハラさせられっぱなしですが、頑張ってほしいなあとひそかに応援しているところです。

 

 

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