「ホタルの嫁入り」は、橘オレコ先生による、ちょっと危険なラブロマンスです。
舞台は、明治。伯爵家の令嬢と殺し屋の契約結婚。
『プロミス・シンデレラ』の橘オレコ @oreco730 さん新作『ホタルの嫁入り』をご紹介!
漫画家になったきっかけは、育児中に絵を描き始めたこと。好きを詰め込んだという本作について橘さんインタビューはこちらから👇https://t.co/apqj1KKyvV pic.twitter.com/DBcYMKRAcc— ウォーカープラス漫画部 (@walkerpluscomic) April 21, 2023
伯爵家の令嬢と殺し屋(しかもちょっと愛が重そう)の恋という、今までにない作品となっています。
今回はこの作品のあらすじと評判、今後の展開予想について紹介します。
「ホタルの嫁入り」のあらすじ紹介
名家・桐ヶ谷の長女として産まれた紗都子(さとこ)は、見目麗しい程の美貌を持ち、所作動作の全てが美しく、また気丈なまでの性格の持ち主だった。
しかし産まれつき心臓が悪く、余命いくばくもないと言われていた。その上、性悪な妹・美和子(みわこ)や継母に疎まれて暮らしていたのだ。
自分の意思を持つ彼女は、そんな人生を素直に受け止めていた。
いずれ人は死ぬ、それは当然の事だと受け入れてはいるも、心の中ではやはり不安を隠しきれない紗都子。せめて苦労させて父親には迷惑をかけたくないと思う彼女は、家名に傷の付かない相手との結婚を夢見ていた。
そんなある日のこと、突如として街のごろつきと思われる悪漢達にさらわれて、牢獄に囚われてしまう。
殺す前に彼女を辱めようとする悪漢達を唐突に斬り裂いたのは、伝説とも呼ばれ、悪漢達も恐れていた1人の殺し屋だった。
彼の名は後藤進平(ごとうしんぺい)
紗都子は彼に助けを請うものの、あいにく彼は興味なさげだった。自分の役割は紗都子を助けることではなく、殺すこと。しかも、金になるもの以外でしか動かない。
そのとき紗都子は金を持っていなかった。「今ある価値のあるモノは…」と悩む彼女は、「私自身に価値がある、だから結婚しましょう」と進平に結婚を申し込み、交換条件として助けを請うたのだ。
その交渉に素直に応じた進平は、彼女を連れて逃げ出し、追い掛けてきた悪漢共を皆殺しにしてしまう。紗都子は、血塗れの笑顔で「幸せにする」と告げた彼と婚約の契りを交わす。
怖い、進平がガチで怖い。血まみれの笑顔でプロポーズをOKされても、私だったら速攻逃げる。紗都子強すぎでしょ。
2人で逃げようとするも、そこは見知らぬ孤島。法のない悪徳の島と街に囚われてしまった紗都子は、はたして生き延びることが出来るだろうか?
「ホタルの嫁入り」は面白い?面白くない?
「ホタルの嫁入りは」ヤンデレ美男子(イケメンというイメージじゃない💦)な殺し屋の婚約者になってしまった令嬢紗都子の苦難と受難の恋をテーマにした作品です。
普通なら温室育ちのお嬢様ならば、こんなにも危険な相手を前にすれば普通は逃げてしまうはず。
それなのに、なぜか紗都子は進平に何故か惹かれてしまい、進平も紗都子に惹かれていきます。育ちも生まれも違うこの2人が惹かれ合っていく展開。これが、この作品独特の面白さと言えるでしょう。
紗都子は生き延びるために彼を利用しようとしていますが、進平の奥底にある生きる事への強さが、紗都子を揺り動かしていきます。
そして、幼い頃から殺しに関わって生きてきた進平。
自分の命に価値があるとは思わず生きてきた彼が、紗都子に興味を持ち、彼女と共に生きたいとする想いは、純粋すぎるまでの愛情であり、また恐ろしいまでの執着でもあります。
自分にはなかった魅力を持つ紗都子に執着心を抱いていく進平。
いびつな愛情が少しずつ形を作りあげていくかのように、互いを知り、理解していく。しかしそこには依存もある。そんな2人の恋の成長が楽しめる作品です。
しかし、この作品は「面白くない」という声もあり、好き嫌いが別れてしまっているようです。
とにかく血が飛び交う。私も最初読んだときは、かなり怖いと思いました。残酷描写も多く(だって腕一本すっぱり切り落とされてるし💦)、読者を選んでしまう内容ともなっています。
その上、進平が生粋の殺し屋(というかサイコパス?)なので、彼が敵を惨殺するシーンは、怖くて読めないという方もいるかもしれません。
またヒロインである紗都子に対して、可愛げの無い女というイメージを持つ人もいるようです。
紗都子は、「心臓が悪いヒロイン」のステレオタイプを見事にひっくり返してくれましたね。
悪役令嬢とは言いませんが、他人に弱みを見せない凜とした強さを持ち、またやられたらやり返すなど、芯の強い一面が目立つので、か弱いヒロインを求める人には苦手かもしれません。
「ホタルの嫁入り」今後の予想
さて、この作品は現在もWebマンガ・裏サンデーで連載しており、最新第9話が掲載されたばかりです。
紗都子と進平、今後の2人が、一体どうなっていくのかが気になります。
まず、紗都子の死亡を確認出来ない継母がしびれを切らして動いていく可能性が考えられます。そこで初めて継母が動いていたことを知り、紗都子は進平と共に島の脱走をもくろみます。
島全体に指名手配となってしまう紗都子と進平。かなり追い詰められていくのではと考えられます。
その上で、紗都子の安否を気遣う実家の動向なども、詳しく描かれていくのではと考えられます。
「ホタルの嫁入り」最終回はどうなる
今後の予想に加えて、最終回はどうなるかも簡単に考察していきます。
あくまで予想ですが、紗都子と進平は、島からの脱出に成功するのではないでしょうか。
この作品の冒頭部で、紗都子の父親らしき人物が涙を流しながら、紗都子の手紙を読んでいる場面があります。それを見る限りでは、2人は無事に脱出したと考えられます。
でも2人は、その後駆け落ちして、大陸に渡ることを選んだと思います。進平は殺人鬼ですから、日本に戻れば捕まってしまう可能性も高いでしょう。
そこで、大陸へと逃げて、紗都子と逃避行の道を選ぶのではと思っています。これが一番の幸せな方法かもしれません。
また紗都子はドイツへと辿り着き、そこで心臓の治療を受け、完治し、進平と共にスイスへと移住して、晩年を送る事になると、そんな最終回だと嬉しいですね。
この時代の設定から考えれば、その後の日本は大変な事になりますから、平和な国でゆっくりと余生を過ごして欲しいです。
「ホタルの嫁入り」単行本はいつ出るの?
現在「ホタルの嫁入り」は、コミックシーモアやマンガワンで読むことができます。また裏サンデーでも連載中です。
単行本はいつ出るのか?気になるところですね。Twitterで確認したところ、2023年の6月に1巻が発売されるようです。
書店特典用の絵。単行本は6月に発売を予定しております! pic.twitter.com/J3F1nyQ9xE
— 橘オレコ-1巻6/19 (@oreco730) March 30, 2023
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