「おわるうございます」は、月刊フォアミセスにて2か月に1回掲載されている漫画です。
サブタイトルに「葬儀社人情物語」とあるように、葬儀社が舞台です。
自分の意に反して、小さな葬儀社「叶葬祭」に就職した主人公の宮内芽衣(みやうちめい)
失敗や経験を重ねて、葬祭コーディネーターとして成長していく姿と、葬儀を通じての
家族模様、人間模様が描かれているヒューマンドラマです。
今まで2回、こちらでもこの作品について紹介してきました。
おわるうございます 漫画ネタバレ この言葉の意味は?静岡の方言?
おわるうございます 葬儀社人情物語ネタバレ。漫画コミックは今何巻?
今回最新話が出ましたので、ネタバレ記事を書いてみます。
おわるうございます 葬儀社人情物語 ネタバレ
第42話 愛の欠片
主人公・宮内芽衣が勤める叶葬祭に今日も一本の電話がかかってきた。
息子を亡くした家族からの電話だった。
親より先に子供が亡くなる逆縁。
芽衣が同僚の上村とともに担当することになった。
故人さまの名前は、小石川壌治(こいしかわじょうじ)45歳。
IT関係の会社を経営者していたが、職場で突然倒れ心筋梗塞で亡くなった。
家族とともにいた1人の男性。彼の名は三和鷹志(みわたかし)。
壌治の大学時代からの友人で会社の共同経営者でもあった。
三和曰く、今の会社があるのは壌治の尽力あってのこそ。
早すぎる彼の死を悼んで、大勢の弔問客が見えると思うので、彼の業績にふさわしい葬儀をと
依頼した。
小石川家に、家族と三和が集まり、葬儀について話し合う。
母曰く、「壌治は高校進学時点で家を離れ、ずっと東京にいた。
独立して静岡で会社を作ることになったが、富士市に拠点をおいてしまい
この家に戻るのは盆と正月だけだった」
壌治は家族とは疎遠で無口、品行方正で成績も優秀だったという。
そして悠々自適な独身貴族だった。
打ち合わせが終わり、芽衣が帰ろうとすると三和に呼び止められる。
壌治の遺骨を分けてもらいたいのだがという質問。
遺族の許可があれば大丈夫と答える芽衣。
通夜当日。
三和の申し出通り立派な通夜になり、遠方からも大勢の弔問客が訪れた。
そして、遺影の中の壌治はとても明るい笑顔だった。
通夜式終了後、壌治の姉と三和が棺の前で話をしている。
壌治の遺骨についてだった。
実は壌治と三和は、親友以上の関係、つまり恋人同士だったのだ。
立ち聴きした芽衣は困惑する。
翌日の葬儀前、壌治の姉が三和への遺骨分けを提案する。
それを母は却下した。
それを受けは、三和が母に直談判した。
今の僕があるのは壌治のおかげなんです
僕にとって壌治は決して忘れてはいけない人間なんです
だから その象徴としても 是非形見としてとっておきたいんです
その言葉を聞き、壌治の父は賛成しかけたが、母はより強く反対する。
壌治への深い思いがあるなら、なおさら遺骨は渡せない。
これから家庭を持つ三和にとって、壌治の遺骨は重荷になるだけだと。
遺骨を受け取れなかった三和は意気消沈し、笑顔も消えた。
実は壌治の母は、ふたりの関係に気づいていたのだ。
母はただ、息子の幸せを願っていただけ。
普通に家庭を持ち、当たり前の幸せを手にしてほしかったのだ。
相手が三和ではなかったら、それは普通に叶ったはずだった。
同性婚が認められる現代では、自分の考えは古いのかもしれない。
しかし母は訴える。
壌治の遺骨を分けるのは ふたりの関係を認めること
私にはどうしてもそれができない
芽衣は考えていた。
壌治と三和が歩んできた道は、辛いことが多かっただろう。
それでもお互いを支えてきた。
だからこそ、三和の悲しみは深い。
そして同じように、壌治の母もふたりの関係で苦しんできた。
壌治を思う気持ちは、母も三和も同じなのにすれ違っている。
そしてそれを一番悲しんでいるのは、壌治本人なのだと。
葬儀が全て終了した。
笑顔を見せる壌治の遺影を見て思わず芽衣は涙ぐむ。
そんな芽衣を見て、壌治の母はハンカチを渡す。
三和に渡してほしいとのこと。
ハンカチの中には、小さな袋に入った小さな骨があった。
母は全て分かっていたのだ。
急いで三和を追いかけ、ハンカチを渡す芽衣。
三和はそれを受け取ると、斎場に向かって深々と一礼した。
そして小石川家の葬儀が終わり、芽衣はきっと三和はそのお骨を一生大事にするだろうと
思っていた。
「おわるうございます」コミックは第3巻まで配信中
「おわるうございます」のコミックは、1巻と2巻は単行本と電子書籍ともに発売されており、
3巻以降は電子書籍のみの配信となっています。
私がダウンロードしているアプリの中では、「LINEマンガ」「パルフェ」「めちゃコミック」で読むことができます。
他には、「コミックシーモア」、「ピッコマ」でも読めます。
思っていたより多くのアプリで配信されているので、ちょっとびっくりしました。
それだけ多くの方が読んでいる、人気漫画なのですね。
無課金で読める範囲がそれぞれ違うので、私も楽しめる範囲でこのお話を読んでいます。
1話完結なので、心に残るエピソードを中心に読んで楽しんでいます。
「おわるうございます 葬儀社人情物語」の次回作は、フォアミセス2022年4月号に掲載されます。
フォアミセスは毎月3日発売なので、興味のある方は3月3日に書店で手に取ってみてはいかがでしょうか?
地区によっては、店頭に並ぶのが遅れる場合もありますが、3月5日頃にはきっと全国の書店で
手に取れると思います。
余談ですが、我が家の近くのコンビニにもフォアミセスが毎月売られています。
そのため私は、書店で買うよりコンビニで買う派です。
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